依存症を作る6つの方法

「最近全然本よんでないなぁ」と思いながらもYoutubeをだらだらとみて、シメのアマゾン・プライムのアニメをいっきに観るという堕落した休日を送っております。。。
そんなとき、インテリぶるために立ち寄った本屋さんで
「依存症ビジネスの作られかた」という本を見つけました。
もしかしたらあなたもアマゾンの”カモ”にされているかもよ、、?
(いや、狙ってなくて、たまたまインを踏んだだけだから)
とある配管工が5.6億本のゲームソフトを売った。そこまで熱中する理由とは?
スーパーマリオを知らない日本人はいませんよね。世界で2番目に売れたゲームらしいです。ちなみに1番目は。おっとやめておきましょう。(ツァイガルニク効果です。読みすすめているとでてきます。)
なぜこれほど、流行し、熱中し没頭するのか?
それは2つの理由があります。
- 説明書がいらず、感覚的に操作できる。
- 自分の力で学んでいるという実感を与える
これは、画面に登場したマリオを適当に動かしているだけで簡単にわかってしまうというもの。経験を通じて、知識を獲得し、次のステージ行くとい達成感を与えて、徐々に難しくなっていく課題をクリアし続けるという仕組みが大ヒットの理由ではないかと言われています。

この図は、フローという状態に入る2つの要素を表にしたものです。
「挑戦レベル」と「自分のスキル能力」が縦横軸に配置されています。
マリオのゲムでは、最初は操作もわからないですが、操作を覚え、無感動から、退屈、心配不安という状態になり、どんどん自分の操作能力を上げていき、より難しいステージに挑戦します。
人は、このフローに入ると、時間の感覚を失い強烈で持続的な幸福感を感じるそうです。
難易度のエスカレーターを上手に上がらせてられるゲーム。それが、スーパーマリです。くわばら、くわばら。
ラットが死ぬまで押し続けてしまう「とあるボタン」

実験用のラットの脳の報酬系という部分に電極を埋め込みます。けっこう痛そうですね。
檻の中に、ラット、脳に電流を流すレバー、食料、水を入れます。
すると、ラットは食料や水に目もくれず、死ぬまでレバーを押し続けたそうです。なんと1時間に数千回も、、。
また、メスのリスザルでも同様の実験を行うと、ラットほどではないですが、一心不乱にレバーを押し続けたそう。
さらに、うつ病患者の女性の脳の快楽神経を刺激する電流を流すと、今までなんのやる気もなかった女性が、急に笑い出したそうです。なぜ笑っているのか問うと、「わからない、でもすごく幸せな気分」と言って、電流を欲しがったそうです。
死ぬまで欲しがり続けてしまうのですね。。。おそろしい。
スティーブジョブズが子供にアップル製品を与えない理由
ジョブズは自分の子供にデバイスを与えていなかったそうです。
ジョブズの言葉で明確には書いていませんでしたが、本の中から
以下のような理由とではないかと推測します。
・子供のゴールデンエイジ期(成長期に言語を簡単に習得できたりする時期)に対面での会話をしないと、ゴールデンエイジを過ぎてからソーシャルスキルの習得が難しい。
・対面での会話をしないと、相手の表情から感情を読み取る能力が発達せず、大人になってから苦労する。もしくは一生習得できない。これは、狼に育てられた女の子が証明している。
・10歳以下の子供は依存症にかかりやすいため。酒や煙草等の制限があるのもそのため。子供は大人以上に依存症にかかりやすい。
中国と韓国では俗に言うシンデレラ法(深夜から早朝6時までは電子デバイスの閲覧禁止)があるくらいです。
平均的な人は、一日3時間、40回スマホを扱うそうです。
毎月100時間、人生の11年分
70歳まで生きると仮定して、70年×100×12÷24=3500日=10年弱スマホを眺めているという事になります。
いやいや、平均的な人でこれだから恐ろしいですね。。
高度な分明を手に入れた代償として、私達は時間を失った。
そして、ジョブズは分明の力iPhoneを自分の子供に与えなかった。
そう、薬のバイヤーが自分の商品でハイにならないようね。(名探偵コナンの解決編風)
発明品が必ずしも人生を豊かにしないのはいつの時代も変わらないのかもしれませんね。いいこと言った。
臓器提供の意思100%の国と12.8%の日本の違い
オーストリアほぼ100%
ベルギー98%
スエーデン86%
それと比べて、
デンマーク4%
スエーデン12%
日本12%
となっています。
なぜ、こんなにも各国で違いがあるのでしょうか?
その違いは、免許証の裏の質問の仕方に違いがあります。
①臓器を提供しても良い場合はチェックをしてください □
②臓器を提供したくない場合はチェックしてください □
臓器提供の意思が高い国では②になっており、デフォルトで臓器を提供するようになっています。
臓器を提供するか否かは、結構難しい問題です。
人間の性質として、難しい問題の決断を能動的にしたがらない様です。
この性質「能動的な作業をしたがらない」を利用したものが、
ネットフリックスの「自動再生機能」です。
連続ドラマを全話一気に見ることをビンジ・ウォッチングというらしいです。
自動再生機能がなければ、能動的に観る選択をしないといけません。
しかし、自動再生があることにより、受動的にみ続けてしまうのです。。
依存を生かした良いアイディア
暗い話ばかりでしたが、ここからは良い活動をご紹介します。
これは、階段を踏むとピアノの音階になっているというものです。
66%の人が階段を使用するようになったそうです。
こちらは、深ーいゴミ箱です。
普段ならゴミを拾ってわざわざ捨てないような人でも、これなら捨てたくなっちゃいますね。
日本全国にこんなゴミ箱があって、全国ランキング、トーナメントとかにしたら、日本からごみはなくなるでしょうね。
まとめ~依存症を作る6つの方法~
結局、依存症を作るには6つの要素があるそうです。
依存症になる理由・依存症のトリガーをまとめました。
- 間欠的な正フィードバックがあること(何回かに1回の大量の「いいね!」、パチンコの当り演出の光と音、)
- 手の届きそうな「目標」(フォロワー数、読破数、ゲームのハイスコア、貯金残高、マラソンのタイム)常に誰かのスコアと比較しながら終わりなき敗北を味わうため、挑戦せずにはいられない
- 進歩の実感(レベルアップ、目標の達成)
- 難易度を高くしていくタスク
- 解消したいけど解消されていない緊張感(Netflix、アマゾンプライムなどがいい場面で1話が終わる)
- 社会的な結びつきを強く感じれること(集団で生活で帰属意識を満たしたいという欲求。孤立していては、生存確率が低くなるという本能から)
です。
対策として。おっとこれはまた別のお話。
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