暗いところで待ち合わせ

暗いところで待ち合わせ

  • 苦しい、、、早く、浄化してくれ、、、、
  • そもそも、苦しみや、イライラにすら気付かなくなった人もいるのではないでしょうか。
  • ネガティブな感情が、日常を独占している

そういう方におすすめの1冊です。

1冊の本の中に、1行でも、心が揺さぶられるページがあれば、読んで良かった本だと思えます。

僕が生きている日常では、感情が動くのは、「怒り」「イライラ」くらいです。

これは、ほとんど人生が、ネガティブで満ちているという事です。

これは、よろしくない。

そんなときに、おすすめの1冊です。

「暗いところで待ち合わせ」は、

自分のネガティブな感情を、代わりに吐き出してくれるような、

「飲みすぎて介抱してくれるお姉さん」のような本でした。(笑)

好きな箇所を紹介させてください。

以下引用

一人でいれば、こどくさえもない。

それ以上の幸福な生活を夢見てはいけないのだ。

どんなに叫んでも、自分を振り返ってくれるひとはいない。

自分は一人で生きなくてはいけないのだ。
そもそも、何のためにみんなは生きているのだろう。

仕事、家族、趣味、何か目標があって生活しているのだろうか。

何のために人生はあるというのだ。

幸福な家庭を作るという、ただそれだけのために人生を捧げているのだろうか。中略
自分には、仕事も家族も、どんな目標もありはしない。求めてもいけないのだ。
だからせめて、もう傷つかないようにじっとしていよう。

目が見えないことを心底、嬉しく思う。目もみえなければ、羨望や嫉妬が狂おしく胸を焼いて、醜い人間になることもないだろう。

体を丸めて家の中で何十年も、保険金だけで静かに過ごしていたら、そのうちにゆっくりと人生は終わるにちがいない。

暗いところで待ち合わせ 乙一 幻冬舎文庫 P166 

この物語の主人公と、その親友は喧嘩をしてしまいます。

視力を失った主人公が、大切な友人を人生から切り離す決意をしたときに考えていたことです。

唯一の外との繋がりを、切り離すということは、

一生、孤独であるということを、受け入れるということです。

僕は、この部分を読んで、泣いていました。

なぜ泣いたのかはわかりませんが、

きっと、自分の中で重なる部分があったのかもしれません。

もともと、この主人公は、オープンな性格ではなく、人付き合いが苦手なタイプです。

一方親友は、社交的ですぐに仲良くなります。

親友に対して、嫉妬していたのか、

孤独になって、社会からの繋がりを断絶することによって、

人間関係で傷つくこともないですからね。

この主人公を羨ましく思ってしまいます。

多分、リア充の方や、孤独を感じない方は、理解に苦しむと思います。

この、166ページ(引用部分)だけを、何十枚か印刷して、くしゃくしゃにして、飲み込んでしまいたいです。

でも、結局主人公は、孤独を実感し泣いてしまいます。

人は、一人では生きていけないのだとということを、感じます。

ちょっとした気遣いや、親切で一人の人生を変えてしまうんですね。

序盤は、サスペンスかなぁと思うくらい、気持ち悪いというか、恐怖ですが、徐々に慣れていき、心地よさすら感じるようになります。最後の最後はむしろ愛している、、、という変わった物語です。

ぜんぜん、伝わらないですね。(笑)

優しい人になりたいものです。